【会員限定】札幌市「カウンセリングの学びを深める③」~適応問題を理解するための知識・理論~ <5ポイント>
募集終了
【先生から研修のご紹介】
真に力のある産業カウンセラーになるためには、長期にわたって研鑽を積むことが必須です。養成講座における勉強はその入り口にすぎません。養成講座で傾聴技法の基本を学ぶことだけでは、実際の心理カウンセリングを行うことはほとんど不可能です。より実践的な知識と技能を身につけていくことが必要です。
今年度の会員研修「カウンセリングの学びを深める①~③」は、養成講座を終了後数年の会員を主な対象として企画されていますが、それ以外の会員の方々にもぜひ参加していただきたいと思います。
私は北海道支部で開催される勉強会に長年関わっていますが、初級資格を取得後数年以上経っても「カウンセリングとは何か」を理解できておらず、「事柄への応答」(内容のくりかえし)などの初歩的応答に終始する方々に出会うことがよくあります。確かに、カウンセラーとしての技能に習熟するには時間がかかります。しかし、上に述べたような学習の停滞は、「カウンセリングの学びは養成講座での勉強だけで事足れりとする傾向」にも起因しているように思います。本当にカウンセラーとしての成長を望まれるのであれば、初級資格取得以後の勉強に大いに力を注いでいただきたいと考えます。学ぶべきことは非常にたくさんあります。
※こちらの研修は、最少催行人数10名に満たない場合は中止となります。
※こちらの研修は、会員限定となります。
◆第3回:適応問題を理解するための知識・理論
今回の研修では、心理的適応問題を理解する枠組みや基本概念について解説し、また産業カウンセラーが出会う可能性があるいくつかの適応問題のとらえ方についても学んでいただきます。いずれの講義においても、具体的な事例を取り上げて、分かりやすい学習を目指したいと思います。
◇研修の主な内容
1.適応の過程
(1)適応過程の図式
(2)適応の主体としての自我
(3)自我の強さ(成熟度)
2.種々の心理的適応問題
(1)精神障害
(2)心身症
(3)広義の心理的適応問題
3.産業カウンセラーの守備範囲
4.まとめ
(1)カウンセリングにおける見立て、ケース理解
(2)DSM(精神障害の診断・統計マニュアル)を利用する際の注意点
【清水信介(しみずのぶすけ)先生 トポス心理療法オフィス所長】のプロフィール
北海道大学文学部哲学科(心理学)を卒業。日本国有鉄道労働科学研究所の研究員として約10年勤務。
心理検査の開発、カウンセリングとエンカウンター・グループの研究・実践に従事。
その後北海道に戻り、大学教員として室蘭工業大学、札幌学院大学、北星学園大学などに勤務。この間、臨床心理学を学ぶ学部学生、大学院生の教育指導に当たるとともに、心理臨床家として心の悩みを抱える人々に対する相談援助を行う。また、大学外での活動として、1996年から現在まで、日本産業カウンセラー協会(北海道支部)の産業カウンセラー養成において講師およびスーパーバイザーとして指導に当たっている。
専攻は臨床心理学(心理療法)で、ユング心理学に基礎を置く立場で心理療法(カウンセリング)を行っている。
所属学会は日本心理臨床学会、日本箱庭療法学会、日本描画テスト・描画療法学会、日本思春期青年期精神医学会等。